イタリアへのハネムーンにおすすめの時期は?
新婚旅行はイタリアに決めた!せっかくだから季節のよいベストシーズンに訪れたい。
といっても目的や行く場所によっても微妙にベストシーズンは異なるもの。
ここでは、いろいろな観点からおすすめの時期を検証してみましょう。
項目別にベストシーズンを考える!
- 気候が良いのは?
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まずはイタリアの代表都市ローマと東京の気候を比較してみましょう。
ローマ
東京
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イタリアは地中海性気候で、温暖湿潤気候の東京とは、だいぶ降水量が異なります。
夏は乾燥し、冬に雨が多い。といっても雨の多い11月から2月の間でも、日本の雨の少なめの11月と同じ降水量に当たるため、梅雨のような雨季はありません。
年間を通して雨が少なめな、観光に向いた気候ということがわかります。一方気温はほぼ東京と同じ。乾燥しているので、夏でも日本のように蒸し暑くなく、からりと日差しが強いのが特徴です。
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ただ、「観光に適した気候」の中でも天候の面でベストシーズンといえば、やはり暖かくなる4月から秋の10月でしょう。
3月最終日曜日から10月最終日曜日までは、ヨーロッパでは夏時間になるので、日が暮れるのもだいぶ遅くなります。20時頃までは明るいので、観光や散歩が夜遅くまで可能で、時間を十二分に活用出来るのも忘れてはいけない長所ですね。 -
ハネムーンでリゾート(アマルフィ海岸、カプリ島、チンクエテッレ等のリヴィエラ海岸、サルデニア島など)へ行くなら、やはりリゾートシーズンの4月~10月。海でも泳げる6月~9月は良い時期です。
一方、都市観光で遺跡等を見学する場合は、7月・8月の日差しの強い夏は、暑くて少々大変かも知れません。
リゾート地は11月~3月下旬(復活祭前まで)年末年始を除いて、ホテルやレストラン、お店などが閉まるところが多く、閑散としてしまうので注意が必要です。
- 航空運賃や旅行代金が安いのは?
やはりオフシーズンが一番安いので、11月~12月(年末年始を除く)、1月~3月中旬、 がホテル代、航空運賃も安くなる時期です。
とにかく安めに行きたい。という方で都市観光が目的であれば、この時期が狙い目!
空いているのは?こちらもシーズンオフの11月~3月の間です(年末年始を除く)。
日本人は年間を通して世界中旅行しますが、欧米人は冬場はぱったりいなくなりますので、 観光地・美術館なども並ばずに入ることが出来る場所が多いです。
7-8月のリゾート地はホテルや海辺だけでなく、道も混み合いますので渋滞も出てきます。
一方、都市は8月はイタリア人がバカンスへ出てしまうので、ミラノ・ローマ・ナポリのような大都市は渋滞もなく、スイスイと街中を移動できます。
- ショッピングのベストシーズンは?
ショッピングのベストシーズンと言ったら、なんといっても年に2回のセールの時期。幸運であれば、お目当てのものが、30-50%で買えてしまう絶好の機会にもなります。
セールの時期は年ごとに、そして州ごとに開始日とその期間が異なりますが、目安は1月は1週目の土曜日頃から2月中旬まで。7月は第1週の土曜日頃~8月いっぱいまで。
セールの後半は売り残りになってしまうので、お目当てのモノがある場合は、やはり早めがよいでしょう。そして、ショッピングに要注意の時期は、夏のバカンス時期。8月初旬~後半は、多くのお店、レストランがバカンスシーズンのため閉まってしまいます。
ショッピングやグルメ目的のハネムーナーは注意が必要です。
都市別にベストシーズンを考える!
夏のバカンスシーズンは人で溢れる!
基本的に一年中おすすめ。ヨーロッパ人が多い夏の観光シーズンは観光客であふれかえり少しディズニーランドのよう。人混みが苦手なかたは、冬の落ち着いた時期に行くのもよいでしょう。
アックアアルタ(高潮)に注意!
冬の11月から3月頃の間に、潮の満ち引き、天候の関係で、中心部のサンマルコ広場付近に海水が上がり、水浸しになることがあります。
そんなときは観光もままならないのですが、あいにくアックアアルタの日はお天気と同じで予測が難しく、また水は大抵午前中で引きますので、午後の観光は可能です。
一年に数回なので、かえって良い思い出になるかも知れません!
2月のカーニバル
ベネチアで最大のお祭りといえば、冬のカーニバルの時期です。幻想的な中世の衣装をまとった仮装の行列が見られたり、華やかなイベントが行われたり、一度は見てみる価値あり。
ただ注意マークがついているのは、世界中から観光客が訪れるので、大変な混雑。そしてホテルの料金も上がること。有名なお祭りなだけに仕方ないところですね。
ミラノは商業都市です
基本的に一年中おすすめ。ベネチアやフィレンツェのような観光地と少々異なり、ミラノは基本的に商業都市です。日曜日はビジネスマンもいないので、お店も閉まるところも多くひっそりとしています。特にショッピングが魅力のミラノなら、日曜日を除く平日がおすすめ。8月のバカンスの時期も避けたほうがよいでしょう。
見本市の時期は注意!
そんな商業都市のミラノでは、年間を通して多くの見本市が開かれます。(見本市といっても観光客には関係のないビジネスの見本市です)この時期は、ホテルが混み合うだけでなく、ホテルの料金も倍以上に高くなることもありますので、できれば避けるのが賢明です。有名な見本市は、4月の家具見本市(サローネ)や9月のファッションショー(プレタポルテ)など。
ローマは春・秋がベストシーズン!
基本的に一年中おすすめ。季節でいうなら、街歩きが楽しくなる暖かな春(4-6月)、そしてさわやかな秋(9月)がベストシーズンと言えるでしょう。
クリスマスの時期。 イルミネーションがあったり、お店が日曜日も開いていたり、クリスマスの市場が出たり、活気のある時期です。
8月は暑い!
8月のローマは暑さが厳しく、炎天下のなかでコロッセオ、フォロロマーノのような遺跡を見学するのはかなりしんどいモノがあります。
またバカンス時期はお店も閉まっているのでその点も注意です。
カプリの青の洞窟はシーズン中に!
青の洞窟は波の高さと天候によって入場が決まってしまうので、青の洞窟を是非見たい!というかたはシーズン中の4月から10月。更に、雨が断然少なく、バカンスにも重ならないずばり6月がおすすめ。
冬場も美しい自然は見られるものの、多くのホテルやお店がお休みになるので、冬に行くのならナポリからの日帰りがベターです。
アマルフィ海岸はバカンス観光客が押し寄せる前後がおすすめです。
シーズンの始まりで、更に7・8月のように混み合わない4-6月がおすすめです。特に5月は夏の始まりでありながら、まだすいている時期。お天気が良ければ海水浴も出来てしまいます。
ホテル代金もピーク時の7・8月と比べれば若干安いのでお得です。
その次は、バカンスが終わりまだ暑さも残る9月でしょう。
やっぱりシーズンオフは寂しい。
11月~春の復活祭の前までは、アマルフィ海岸もシーズンオフです。素晴らしい海や景色は望めるものの、やはりお店もしまっているので雰囲気に欠けてしまいます。
この時期に行く方は、そのあたりを心得ておくとがっかりしないで済むでしょう。